Code4Lib JAPAN 第2回ワークショップ「Webのログファイルを読む・解析する」追加情報!

第2回ワークショップ「Webのログファイルを読む・解析する」(開催要項はこちら)の詳細な講義内容をお知らせします。

まだお席に余裕があるため、お申し込み締切を10月20日(水)まで延長しました!
お申し込みは http://bit.ly/cYYH41 からどうぞ!

  • 講義
    • 筑波大学知識情報・図書館学類にて「Webプログラミング」や「コンピュータシステムとネットワーク」の講義を担当している阪口准教授が担当します。
    • ログファイルの一般的な取扱(置き場所、運用など)の他、apacheIISとのログファイルのフォーマットの違いや変換方法から、「IPアドレス」から何が分かるのか、Webのログファイルはどんな情報を持っているかについて、阪口准教授の豊富な経験を交えて解説いたします。
  • 実習
    • Windows上で生のログファイルの内容を読み解くほか、いくつかの解析ソフトを利用して日別のアクセス件数やアクセス元、多くアクセスされたページを確認します。ここでは、解析ソフトが出力した解析結果を「どう読むか」「何に生かすか」に重点を置き、各講師の様々な経験を元に解析結果の解説を行います。
    • これらを通じて、ログファイルから何を読み取り、どのようにサービスやサイトの改善につなげるか、そのきっかけを作ります。
  • その他
    • 「補講」として、「攻撃」と見なせるインシデントの事例紹介や、セキュリティ上Webのアクセスログ「以外」にも注目すべきシステム内部のログなど、総合的な判断手法を紹介します。
    • また、参加者の方には事前にアンケートをお配りします。Webのログファイルの活用での疑問点や困っていることをお伺いし、それに答える形でのディスカッションを予定しています。ディスカッションの概要はこのblogでもご紹介する予定です。


講師紹介(あいうえお順)

  • 江草由佳(国立教育政策研究所
    • Webのような分散環境下における情報検索を専門とし、博士論文「分散環境におけるデータベース利用支援の研究」で学位取得後、閲覧行動ログを用いたWeb情報探索行動の分析などで多くの成果を上げているほか、z39.50やSRU/SRWといったインターネット上の分散型の情報検索システムの日本における第一人者。
  • 小野永貴(筑波大学、株式会社しずくラボ)
    • 筑波大学図書館情報メディア研究科博士前期課程の大学院生にして株式会社しずくラボ代表取締役社長。電子化により失われた図書館内での本を媒介とした人のつながりを復活させることを目標とした「ProjectShizuku」の推進など、新たな図書館システムの機能を積極的に提案し続ける気鋭の若手研究者。
  • 阪口哲男(筑波大学
    • インターネットへの関わりは商用プロバイダ登場以前、国立大学や学術情報センター(現NII)がパケット通信網上で結ばれていた頃から、Webについては日本に導入が始まった90年代前半頃から研究・教育のために自らサーバの設置・運用を行うベテランWebサーバ管理者。
    • 現在も「ディジタル図書館ネットワーク」のサーバなどを運用している。
  • 高久雅生(物質・材料研究機構):
    • 国立情報学研究所情報学資源研究センター研究員などを経て現職。主任エンジニアとして物質・材料分野のデジタルライブラリーシステムの構築や、マックスプランク協会デジタルライブラリとFedoraをベースとしたリポジトリ用基盤ソフトウェアeSciDocの共同開発に携わる。
    • 本場のCode4Lib 2010では即興で「ふわっとWorldCat」を実装しデモするなど米国のシステムライブラリアンの度肝を抜いたエンジニア。
  • 林賢紀 (農林水産研究情報総合センター):
    • レファレンス担当を経て目録担当、そして図書館システム、統合検索システムの開発運用など、目録作成から管理、流通までを一手に扱うカタロガー兼システムライブラリアン。RSSOpenSearch、SRU/SRWなどの新技術を次々と図書館システムに取り入れサービスを実践する自称「3年早い先駆者」。

by 林賢紀

(2010-10-18 追記:開催要綱 by 江草由佳)